保険CMの罪


保険のコマーシャルには色々な種類がありますが、結構罪深いものもあると私は考えます。

家計の安心を担う保険の本質的役割を強調するイメージCM、時代に合わせた保険商品を提供しますというコンセプト宣言のCM、コンサルティングの姿勢を示すCMなどなど。これらのイメージ広告について、内容が本当であれ少々眉唾モノ(?)であれ、特に何も言うことはありません。
しかし、特定の保険商品を「お勧め」する類のCMについてはどうしてもひとこと言っておきたいのです。
特定の保険商品を勧める類のコマーシャルは、消費者の利益を害する可能性の高い非常に危ない情報であると私は思っています。


加入者の家計環境や考え方などによってその価値が異なるのが保険という商品の特殊性です。ですから保険商品の良し悪しはその「適合性」によって左右されます。適合性をキチンと見極めるためには加入者の本当の必要性を探り、リスク対策の優先順位を考慮しつつ沢山の商品から選択するべきものです。そんな保険商品を不特定多数の消費者に向けて「お勧めだよ」などと囁きかけるタイプのCMは全く不適切であると私は考えます。どこの何とは言いませんが、こうしたCMを見たり聞いたりするたびに、非常に強い嫌悪感を感じてしまうのです。まあ、選択するのは消費者個人であり、結局は自己責任なのですが・・・。