夫婦型生命保険は【お得】か?


「お得な家族割引」は保険でも有効なのでしょうか?
家族間無料通話とか、ファミリー契約割引など、家族全員を顧客として取り込もうとする戦略で、近頃の携帯電話は家族まとめての加入には多くの特典がありますね。では、生命保険の場合はどうでしょうか?


例えば医療保険の家族型、夫婦型のメリットデメリットはどうでしょうか
通常の夫婦型医療保険では、ご主人の保障額が入院給付日額5千円であれば奥さんは3千円という設定が一般的です。(主たる被保険者の保障額の6割)
会社勤めのご主人が入院した場合には健康保険給付の「傷病手当金」という名目である程度の収入保障がなされますが、奥さんの場合には(被扶養者であれば)そうは行きません。
むしろ入院時の保障は奥さんのほうが必要、或いは少なくともご主人と同額が欲しい、という場合には夫婦型では対応できませんね。


また仕組み上、ご主人が死亡した場合にその後は奥さんの保障がなくなってしまう場合も多いのが現状です。(奥さんの保険だけ継続できる保険もありますが、この点が明確に認識されていないケースが多いように思います)。
またもしもご夫婦が離婚したら、その後は奥さんの保障を新たに加入しなければならず、年齢や健康状態によっては不利な状況となってしまう可能性があります。


これらのリスク(デメリット)に対して、メリットである保険料の割安さが見合っているのかどうかを判断して加入するかどうかを検討する必要がありますね。
私の保険コンサルティングでは多くの場合にご夫婦が各々必要な金額で個別に加入し、お子様の医療保障など追加したい場合にはどちらかの医療保険に子供の保障を追加する、というケースが多いようです