ガンには絶対「ガン保険」?

『ガンになった時には「ガン保険」に入っていないと保障されない』と思っている人がいますがそれは勘違いです。
病気やケガの入院・手術に際して給付金を払う所謂「医療保険」が対象とするのは基本的にほとんど全ての病気やケガなので、当然ガンも対象となっています。では何故にガン保険があるのか?
通常の医療保険では保障対象となる入院日数が120日とか60日とか(最近は入院短期化傾向を受けて30日などもあります)に制限されているのが一般的です。ガン治療では場合によっては入退院を繰り返し日数制限を大きく越えてしまうこともありえますから、入院日数無制限のガン保険はその面で安心です。


また最近は、治療技術の進歩や多様化から、放射線療法や抗がん剤投与などを入院ではなく通院で受け続けるケースも多くなっているようですので、普通の入院保険では十分な補償を得られないケースも出てきます。そんな時にも入院日数×幾らというのではなく、ガンと診断されただけで100万とか200万円といった給付金を受け取れるガン保険は大いに力になってくれるでしょう。
しかし、ガン保険はあくまでガンの治療だけの保障です。その他の病気やケガの場合は保険は不要、と言い切れる状況はあまり考えられません。何を優先するかは人それぞれ考え方によりますが、全ての病気やケガの保障である医療保険をまず確保し、その上で特にガンの心配があるひとならガン保険をプラスする、というようにステップを踏んで検討するのがリーズナブルではないかと思います。
少なくとも、ガン保険だけがガン対策ではないことだけは覚えておきましょう。