保険の見直しは誰のため?


生命保険の見直しというキーワードでグーグル検索をしてみたら約31万件ものページがヒットしました。これだけあると、一体どこに見直しの相談をすべきか、大いに迷うことになりそうです。


ところで、見直しというからには「現状に問題点があれば改善して、より良いものに変える」ことのはずですが、私のFP相談の経験では「一体なんのために、誰のために見直しをしたのか?」と疑問を抱かざるを得ないケースも散見されるのです。
よくよく話を聞いてみると、見直しの結果切り替えた保険の内容よりも、以前の契約内容のほうがその人の考えにマッチしていることが現実にあるのです。
毎月払う保険料に更にプラスするのは厳しいというお客さんに、それでも新たな保険契約をして欲しいと考える保険屋さんが必ず使う言葉がこの「見直し」でもあります。年齢によって値段(保険料)の異なる生命保険の場合は、仮に同じ内容の保険であっても入り直すと保険料がアップしてしまうことが多いのですから、見直しは慎重に行うべきなのです。残念ながら、新発売の保険が古い保険より優れているという保証はないのです。
誰のための見直しなのか、冷静に見極めて実行して欲しいものです。