「投資」と「投機」を区別しましょう!

  • 銀行のお勧めによって定期預金を金利の高い外貨預金に切り替えた。
  • 郵便局の簡保が満期になり担当者の勧める投資信託を購入した。
  • マネー雑誌の特集で一番人気だった新興国株式ファンドを購入した。
  • 知り合いのFPから勧められて変額年金保険に加入した。
  • 最近よく売れているというFX商品を購入した。


さて、これらの資産運用の行動は「投資」でしょうか、或いは「投機」でしょうか。
その答えは、「選択時の条件次第である」ということになります。
上記の全ての商品は、そのリスクの中身を知り、リスク軽減策を知り、更にはその資金使途や運用期間や投入金額などを総合的に検討して「適合性が充分にある」と分かっている場合には「投資」です。反対に「あまりよく分からないが専門家が勧めてくれるので」という曖昧なままで決定したとすれば、それは間違いなく「投機」です。投機とは簡単に言えば、当たることも外れることもある「博打」です。同じ金融商品でも、使い方、選び方によって、まっとうな投資にもなれば危ない投機にもなるということです。一般に投機的要素の強い所謂デリバティブ商品であっても、そのリスク特性を知った上でリスク軽減手法を用いながら活用すればまっとうな投資となると考えます。(そのハードルは高いですが)
金融商品を選択するためには「投資と投機の違い」をキッチリと理解することから始めたいものですね。次の定義は「だまされたくないひとの資産運用術」(青春新書)という著書からの引用です。
「投資」=企業価値を取引する行為
「投機」=株価を取引する行為
私がFPとして扱うのは「投資」の分野のみですあり、「投機」については興味もなければ知識もなく、何のコメントもしないことにしています。投機は趣味でおやりください